期待と現実・・・。イジメがはびこる病院で働く新人ナースの話

名古屋市北区に在住のT.Yさん(24歳)

わたしは名古屋市内の看護学校に通い、看護師の国家資格に合格しました。
市内の総合病院の内科病棟に入職も決まり、嬉しい気持ちでドキドキしながらその日を待ちます。

新人看護師デビュー。でも・・・

看護師の制服を着てナースキャップをつけ、ナースシューズを履き、なにもかもが新鮮でした。
看護師になるのが夢でしたので、とてもワクワクしながら、入職初日、ナースステーションに入り、先輩方に挨拶をしました。
でも実はここの病棟は新人嫌いの先輩方が多く、いじめがあることで有名な病棟だったのです。
私はその時、そんなことは何も知らずにいました。
日々の仕事の中で分からないことを先輩に聞いたりすると、「自分で調べなさい」とか「見て覚えて」といわれることが多かったように思います。
そのため心臓カテーテル検査の検査中の介助や日勤、夜勤業務などほとんど教えてもらうことなく、一生懸命見て覚えました。

初めての失敗

ある初めての夜勤中でした。
夜勤で見る患者数は、58人。
それを3チームに分かれ夜勤は3人で見ていました。
深夜帯に入った頃、私が夜間の見回りをしていると、突然先輩が走ってきて、「急変があったから、手伝って!」と言われ、私も急変した患者の部屋に行きました。
「心電図取って!」と言われ、心電図を実際に取るのは初めてで、パニックになりながら練習したことを一生懸命思い出しながら取りました。
でも、やっぱりしっかり取れておらず、先輩方は「やっぱり取れてないじゃん」患者のベッドサイドでクスクス笑っていました。
私は、急変と聞いていたので、気が焦っていて頭の中が真っ白になっていました。
すると、ある先輩が「急変は嘘だよ。あんたがちゃんと心電図取れるか試したの」と言われ、患者が急変していなかったことに安心したのと同時に涙が溢れてきました。
その心電図を取らせてもらった患者は、2日に1回しか起きないという耳の遠いおじいさんでした。
だから身体を触っても、声をかけても起きないくらい眠ってみえたのでした。
翌朝、日勤で来た先輩たちにも夜勤の私の話が伝わっていて、心電図を取れなかったことにかなり文句を言っていました。

同期たちが転職

新人の頃というのは誰にでもあるし、失敗もたくさんあると思います。
もちろんプロとして失敗はあってはいけないことです。
でもそこに先輩たちのイジメが加わると本当にキツい・・・。
ひと言でも優しい言葉をかけてもえたら、どんなに楽だったことか。

同期たちも同じように悩んでいたようで、色んないじめを受けているようでした。
結局、新人5人で入職し1年後に残ったのは私一人です。
同期のみんなは、いじめが原因で精神的に病んでしまい、辞めていきました。

私は自分がベテランになっても絶対にいじめはしないようにしようと先輩たちを見て心に決めた瞬間です。
でも、この経験があってから、精神的にも強くなれたし、技術も磨けました。
当時はつらかったですが、鍛えて頂いたおかげで、今は技術面は、ある程度自信を持ってできるので、とても感謝しています。

同期たちのその後

同期たちとは定期的に食事会をして集まっています。
みんな無事に転職先が決まり、その話を聞くと私も転職したいと思ってしまいます(笑)
岡崎市民病院、あいち小児保健医療総合センター、中京病院など愛知県内屈指の大病院で、お給料も待遇も良く、イジメも無くなったそうです。
それを聞いて私も心を動かされてしまい、看護師専門の求人サイトに登録して、求人情報を見るのが日課になってしまいました。